学生・教職員の活躍

2019.5. 9 2018年度精密工学会論文賞を受賞

受賞者 理工学研究科博士前期課程修了生 蛯名雄太郎さん
受賞日 2019/3/13~15
賞の名称 2018年度精密工学会論文賞(JSPE Best Paper Award)
表彰者 精密工学会
表彰内容 実験とシミュレーションによる砥粒径のばらつきがウエハ研削面に与える影響の調査
コメント この度は、栄えある精密工学会論文賞に選出いただき、唯々驚いております。論文で賞をいただけるとは自分には縁のないものと思っておりましたが、研究室を横断した先生方や学生の力が結集して皆で得た成果と感じています。このような機会を与えていただいた、周教授、乾教授をはじめとする共著者の皆様には改めて御礼申し上げます。大変ありがとうございました。

 大学院理工学研究科博士前期課程を修了した蛯名雄太郎さんが、本学在籍中に投稿した論文により、2018年度精密工学会論文賞(JSPE Best Paper Award)を受賞しました。2019年3月13日(水)~15日(金)に東京電機大学東京千住キャンパスで開催された2019年度精密工学会春季大会において、蛯名さんら共著者に賞状および賞牌が授与されました。

 この賞は、その内容が最も独創性に優れ、工学的および工業的価値が高いと認められる論文の著者に対し、学術研究を奨励して、精密工学に関する学術の発展を促進することを目的に、前年中に発行された「精密工学会誌」および「Precision Engineering 誌」に掲載された論文から、原則として毎年3件以内に贈られるものです。

 蛯名さんらによる「実験とシミュレーションによる砥粒径のばらつきがウエハ研削面に与える影響の調査」では、これまでほとんど注目されていなかった砥粒径のばらつきに着目し、分級の度合いが高いほど仕上面の粗さや加工能率が向上することを理論・シミュレーション・研削実験によって示したものです。この成果は工学的に有用であり、砥石の製造指針を与える技術として実用性も高く、精密工学の発展に寄与すると評価され、今回の論文賞受賞に至りました。

受賞論文

  • タイトル:実験とシミュレーションによる砥粒径のばらつきがウエハ研削面に与える影響の調査
  • 著者名:蛯名雄太郎、前崎智博、周立波、清水淳、小貫哲平、尾嶌裕隆、乾正知
  • 掲載雑誌:精密工学会誌84巻7号,pp. 640-645
  • 発行:2018年7月
  • DOI:https://doi.org/10.2493/jjspe.84.640
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