本学広域水圏環境科学教育研究センターの増永英治助教がこのたび、第3回ビジネスアワードの大学発イノベーション賞を受賞しました。

　めぶきビジネスアワードは、新事業プランの実現・成長に向け、めぶきフィナンシャルグループがサポートすることにより、新産業・新市場の創出を促進することで地域経済の復興・活性化を図るものです。今回は571件の応募がありました。このうち大学発イノベーション賞は、大学または研究室、大学教授が起業・事業展開を目指す事業で、実現性が高いプランに対し表彰されます。

　増永助教が提案したプランは、潮汐や黒潮などによって発生する海洋の複雑な流動構造を再現できる高精度の数値モデルを開発し、その計算データを学習値とする機械学習技術を用いたユーザーフレンドリー型海況予測システムを提供するというものです。あわせて、予測データの扱い方や活用法に関するコンサルディング事業も想定しています。

　増永助教は、「今後、共同研究等を経てより具体的に事業化に向けた取り組みを進めたい」と話しています。