本学大学院理工学研究科の高妻孝光教授が共同代表を務める株式会社クォンタムフラワーズ＆フーズがこのたび、第3回めぶきビジネスアワードの奨励賞を受賞しました。

　めぶきビジネスアワードは、新事業プランの実現・成長に向け、めぶきフィナンシャルグループがサポートすることにより、新産業・新市場の創出を促進することで地域経済の復興・活性化を図るものです。今回は571件の応募がありました。このうち大学発イノベーション賞は、大学または研究室、大学教授が起業・事業展開を目指す事業で、実現性が高いプランに対し表彰されます。

　株式会社クォンタムフラワーズ＆フーズが提案したプランは、「量子農業のビジネスモデル化」です。本学との共同により、大強度陽子加速器施設（J-PARC）でつくられる中性子線を利用した育種を研究・開発し、中性子線突然変異に関する研究の成果拡大と中性子線育種の実用化に寄与するものです。原子力関連施設と農業基盤という茨城県特有の地域優位資源を活用し、育種・農業等の事業を連携させ、新たな産業クラスターを構築することを目指します。