学生・教職員の活躍
2021.3.16 日本天文学会欧文研究報告論文賞
金川研究員(右)と百瀬教授
受賞者 | 理工学研究科(理学野)金川和弘研究員・百瀬宗武教授 |
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受賞日 | 2021/03/18 |
賞の名称 | 2020年度 日本天文学会 欧文研究報告論文賞 |
表彰者 | 公益社団法人日本天文学会 |
表彰内容 | 論文題目「Mass constraint for a planet in a protoplanetary disk from the gap width」 |
コメント | 金川研究員のコメント この度は欧文研究報告論文賞という栄えある賞をいただき大変うれしく思います。最近のALMAやSubaruといった大型望遠鏡によって惑星形成の舞台となる原始惑星系円盤の直接撮像観測が進んでいます。本研究ではその中でも円盤中で形成途中にある惑星が作るギャップ構造に着目し数値流体シミュレーションを用いて惑星が作るギャップ構造を詳細に調べました。本研究は、「高度な理論モデルと観測とをつなぐ関係を容易な公式として示すことで高解像度観測の解釈の一つの手法を示し、ALMA による系外惑星の形成現場の観測の可能性をも示すもの」として論文賞に選出されました。この受賞を励みに今後も研究活動を続けていきたいと思います。 |
大学院理工学研究科の金川和弘研究員、百瀬宗武教授等が、「Mass constraint for a planet in a protoplanetary disk from the gap width」という論文により、日本天文学会欧文研究報告論文賞を受賞しました。
この研究では、ALMA 長基線科学試験観測によって発見された HL Tau 周囲の原始惑星系円盤におけるリング・ギャップ構造について、ギャップに存在する可能性がある惑星の質量を推定しました。推定に際しては、同じ主著者が世界に先駆けて提唱した、惑星重力によって形成されたギャップの深さのモデルを適用しました。これは、ALMA による系外惑星の形成現場の観測可能性も示すものであり、そうした点が高く評価されました。
【論文のURL】
https://academic.oup.com/pasj/article/68/3/43/2223288
【天文学会の受賞理由のページ】
https://www.asj.or.jp/jp/item/ronbun2020_Kanagawa_reason.pdf