学生・教職員の活躍
2021.4. 2 日本原子力学会材料部会Best Figure賞
受賞者 | 理工学研究科 菊地絃太さん(M2(受賞当時))・鳥養祐二教授 |
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受賞日 | 2021/3/17 |
賞の名称 | 日本原子力学会材料部会Best Figure賞 |
表彰者 | 日本原子力学会材料部会 |
表彰内容 | JET-ILWダストに対する燃焼法による残留トリチウム測定。酸化反応による錫燃焼の瞬間 |
茨城大学大学院理工学研究科の菊地絃太さん(受賞当時)、同・鳥養祐二教授らの研究チームが、2021年3月17日~19日に開催された日本原子力学会 春の年会にて「2020年度日本原子力学会材料部会Best Figure賞」を受賞しました。
この研究では、QST(量子科学技術研究開発機構)六ヶ所核融合研究所の専用の分析設備内で、トリチウムを含むダストを高温にして燃焼(急激な酸化反応)することにより、少量(約1mg)のダスト粒子の内部にまで蓄積されたトリチウムの正確な定量評価を可能にしました。
今回は、その燃焼時の様子を撮影した写真が、学術的に大変興味深くかつ華麗であり原子力材料の研究と技術開発の発展に貢献する優秀作品として高く評価され、受賞に至りました。
本共同研究で得られた金属ダストや真空容器保護タイル試料の一連の分析結果は、核融合実験炉・ITERの炉内における燃料蓄積量の推定を裏付ける結果となり、ITER及び将来の核融合炉の運転時における蓄積量の管理にも役立つことが期待されます。