学生・教職員の活躍

2022.3.30 第23回「環境放射能」研究会奨励賞を受賞

受賞者 理工学研究科 理学専攻 生物学コース 博士前期課程1年 近藤陸人さん
受賞日 2022/3/10
賞の名称 第23回「環境放射能」研究会奨励賞
表彰者 第23回「環境放射能」研究会 代表世話人 別所光太郎
表彰内容 2022年3月8日~10日にオンラインで開催された、第23回「環境放射能」研究会(主催:高エネルギー加速器研究機構放射線科学センター、日本放射化学会α放射体・環境放射能分科会)において、近藤陸人さん(大学院理工学研究科理学専攻生物学コース博士前期課程1年)は、「活魚測定による帰還困難区域の山地渓流に生息するヤマメ・イワナのCs-137濃度の個体別追跡調査」の題目で口頭発表を行いました。
近藤さんは、福島県浪江町内の帰還困難区域内に生息しているヤマメとイワナを対象に、個体の放射性セシウム(Cs-137)濃度を活魚状態で測定する手法を開発しました。浪江町内にて実際に魚の放射能測定を定期的に行い、これまでにほとんど例のなかった天然魚の個体毎のCs-137濃度の推移を明らかにしました。
この発表は、発表を行った講演者のうち学部学生、大学院生、若手研究者の中で、評価をいただいた複数の専門研究者(4名以上)の方々から、たいへんすぐれた発表であったと推薦をいただき、研究会奨励賞を受賞しました。
コメント 今回の受賞は、高エネルギー加速器研究機構放射線科学センターの岩瀬広先生、室原川・高瀬川漁業協同組合の加藤健一様、佐藤忠明様、鈴木仁根様、 近畿大学工学部の苅部甚一講師、そして私の指導教官である茨城大学地球・地域環境共創機構(GLEC)の中里亮治准教授や技術職員の樽井美香様をはじめとした研究室のメンバーのご指導・ご協力のおかげです。そういった皆様への恩返しという意味でも、研究会奨励賞という評価をいただきましたことを、ありがたく、光栄に思います。修士課程の残り1年間も、感謝の気持ちを忘れずに研究に取り組んでいきます。
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