学生・教職員の活躍
2022.5.19 令和3年度土木学会賞「論文賞」受賞
田村誠准教授
受賞者 | 地球・地域環境共創機構(GLEC)田村誠准教授、理工学研究科(工学野)横木裕宗教授 他 |
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受賞日 | 2022/05/16 |
賞の名称 | 令和3年度土木学会賞「論文賞」 |
表彰者 | 公益社団法人土木学会 |
表彰内容 | 【対象論文】 Estimating the cost of coastal adaptation using mangrove forests against sea level rise [Coastal Engineering JournalVol.63, Issue3, pp.263-274, 2021.] 熊野 直子,田村 誠,井上 智美,横木 裕宗 |
コメント | 【田村誠准教授】 本研究は全球規模の沿岸域における海面上昇と適応策について本グループで長年研究してきた成果の一つです。世代、ジェンダーもバランスのよい学際的なグループで研究した成果が評価され、大変光栄に思います。これまでの研究にご協力頂いた多くの方々にお礼申し上げます。 しかし、その一方で現実にはますます気候変動の悪影響が顕在化しています。今後も持続可能な対応策を研究していきます。 |
本学の田村誠准教授、横木裕宗教授の他、愛媛大学の熊野准教授、国立環境研究所の井上主幹研究員による論文が、土木学会賞の「論文賞」を受賞しました。
受賞した論文は、112カ国・地域の沿岸域を対象にして、海岸堤防とマングローブ(グリーンインフラ)を活用した適応策の有効性と費用効率性を評価したものです(論文はこちら)。
海面上昇は地球温暖化の主要な懸念要因の一つであり、とりわけ、国土の喪失を意味する沿岸低地や湿地帯の水没に対する有効な適応策が模索されています。また、近年、生態系を活用した適応策(ecosystem-based adaptation)を重視する傾向が強まっており、その根拠となる有効性や経済的メリットの検証が求められています。こうした世界的な要請に応え、多くの国・地域のデータを丹念に収集し、国際的な意義のある研究成果を挙げたことが評価され、約3万9千人という会員を抱える同学会の論文賞受賞という栄誉に至りました。