学生・教職員の活躍
2023.5.23 2023年日本火山学会論文賞を受賞
長谷川准教授(手前左から2番目)と柴田翔平さん(その左)
受賞者 | 大学院理工学研究科 長谷川 健 准教授/大学院理工学研究科 博士後期課程 3年 柴田翔平さん |
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受賞日 | 2023/05/22 |
賞の名称 | 2023年日本火山学会論文賞(第32号) |
表彰者 | 日本火山学会 |
表彰内容 | タイトル:北海道東部、摩周火山の7.6ka カルデラ形成噴火過程:地質学・岩石学・古地磁気学的手法による高分解能推移復元とLow aspect ratio ignimbrite(LARI)の認定 著者:長谷川 健・柴田翔平・小林哲夫・望月伸竜・中川光弘・岸本博志 doi:10.18940/kazan.66.3_187 本論文は、北海道の摩周火山で7600年前に発生したカルデラ形成噴火について、噴出物の火山地質学的研究を基調として、岩石学、古地磁気学などの多面的データを機能的に組み合わせて、火砕流の運搬・堆積メカニズムやカルデラ形成プロセスを詳細に明らかにした。火山学に関する独創的で特に優れた本論の著者らを受賞者に選定する。 日本火山学会 2023年度日本火山学会各賞選考結果について |
コメント | 私が学生時代の先生と、私が現在指導する学生と、師弟三世代で執筆した論文です。 フィールドワークを基調とする研究(この場合は火山地質学)は、時間・労力そしてお金もかかるため、最近の学生から敬遠されがちですが、現地でものを見て、自分で取ってきたサンプルを分析するのは学問の基本と言えます。 このたび、このような、地味ながらも独創的な論文が評価され、大変うれしく思います。 これからも日本が誇る火山地質学の系譜を絶やすことなく、ますます盛り上げていきたいと思います。 |