学生・教職員の活躍

2025.3.28 Earth Planets & Space誌 2024 Highlighted Paper受賞

長谷川健教授(奥)らが九州で行った大規模噴火研究の成果論文が受賞

受賞者 理工学研究科 長谷川健教授/岡田誠教授/柴田翔平研究員、ほか
受賞日 2025/3
賞の名称 Earth, Planets and Space誌 2024年 Highlighted Paper
表彰者 Earth, Planets and Space誌(出版社Springer)
表彰内容 Earth, Planets and Space(EPS)誌に掲載された長谷川健教授を筆頭とする論文が、2024年の火山学分野のハイライト論文として選ばれました。 本学理工学研究科の岡田誠教授・楠稚枝博士(当時)・柴田翔平博士、熊本大学、常葉大学、そして原子力規制庁との共同研究成果です。
九州の錦江湾は過去の巨大噴火でできた「カルデラ」であり、今後も巨大噴火を再発する脅威を秘めています。将来予測のためには、過去の噴火履歴を明らかにすることが重要ですが、本研究はその巨大噴火の年代や継続時間を、ユニークな「古地磁気学的手法」を用いて明らかにしたものです。 これまで不明であった岩戸噴火の年代決定や、異なる古地磁気方位間の距離の誤差を求める式の導出など、高いオリジナリティを有する論文であり、2024年12月末に出版されたにも関わらず、アクセス数/Altmetric数/被引用数が急伸した点が高く評価されました。
Earth, Planets and Space誌は、ドイツに本社を置くSpringer社が出版する、地球惑星科学分野の歴史ある国際的学術誌です(Impact factor=3.0)。厳正な査読審査と完全オープンアクセスの電子出版を特徴とし、年間300を超える原著論文が投稿されています。地球惑星科学分野の中でも、特に地球電磁気学、超高層学、宇宙科学、地震学、火山学、測地学、惑星科学分野の論文を扱っています。
コメント 複数の大学および省庁との幅広いネットワークを活用し、多様な手法を用いて、火山学、古地磁気学そして防災にも貢献できる良い研究成果を得ることができました。さらにその成果がこのような受賞を頂いたことを大変うれしく思います。共著者のみなさま、ご協力頂いたみなさま、そして研究費という形で補助を頂いた原子力規制庁と日本学術振興会に深くお礼を申し上げます。受賞を励みにますます研究と教育にまい進したいと思います。
  • ツイッター
  • フェイスブック